初のトリプルバガーは持株会 自社株積立が3倍になりました

資産運用をするへらじか 30代からの資産運用

入社以来10数年、半ば盲目的に積み立てていた従業員持株会。

運よく購入価額の3倍になったので保有していたぶんの一部を売却、利益を確定しました。

この判断を振り返るため、売却までの経緯や得た利益の使いみちをまとめます。

勤め先の従業員持株会のしくみ

  • 給与から天引き
  • 持株会が「奨励金」として5%を上乗せ
  • 配当金は自動で再投資

この条件自体は割とよくある制度なのではないかと思います。

「奨励金」として購入時点で5%のプレミアムが付くというメリットがある分、インサイダー取引に抵触しないよう売却時の手続きが煩雑で希望したタイミングで売りにくいというデメリットもあります。

良し悪しあるので、資産運用を始めてからも増額はせず、新入社員時代と変わらず少額を毎月給与から天引きしていました。

少額ながら人生初のトリプルバガー達成

今月、保有していた額の約1/3を約3倍の価格で売却し、利益確定しました。

自分の運用スタイルはインカム重視なので、まさかキャピタルゲインがあるとは。

そしてダブルはおろかトリプルバガーを人生で経験するなんて。

さらに、これを自社株で実現する日が来るとは思いもよりませんでした。

きっとこの先も訪れないと思うので、記念にこうしてブログにまとめています。

株価の上下を経験しながらもこれまで勤めて積立ててきたことへのボーナスと捉えており、新入社員時代にこの判断をした自分に感謝です。

なぜこのタイミングで持株を売却したのか

理由は2つ。

  1. 単純計算で、積み立てた金額全体の1/3が3倍になったことで元本の回収ができたため
  2. 配当金が期待する率に達しないため

1点めについては自身の安心のためという側面が強め。

今回で元本の回収ができたため、残る2/3はいつ売却しても丸々利益になる計算。以降は欲をかかず冷静に売却判断ができるようになるかと思います。

自分の仕事で今後さらに株価を上げてやる!という青臭い気持ちもなくは無いですが、個人の頑張りで左右されるほど上場企業の株価の値動きは簡単ではないとも思います。

仕事とは切り離して、売るときはさらっと売る決断をしました。

2点めの配当については、2020年初にたてた個人の運用方針が関係しています。

我が家の現在の総資産約1600万円に対して毎年1%に相当する16万円の配当を得る体制が作れると今後30年間の収支が安定することがシミュレーションできています。

ただし、1%の比較的安定的な運用とはいえ1600万円すべてをリスク資産に入れることはしたくありません。

そこで一つの目安として、保有資産の1/3を利回り3%で運用することを決定。

自社株は、持株会制度の中で配当金が自動で再投資されるという「DRIP効果」が働くことは良いのですが、上記の3%に満たないため、いったん売却して他の銘柄に変えた方が良いと判断しました。

利益の使いみちは高配当銘柄への再投資

我が家は一定の生活費は現金の預金として確保できており、家の購入予定もなく、子供は小さく学費もかからないので、今回の売却益を現金で持っておく必要はありません。

現在のリスク資産の平均利回りが3%前後になるよう、投信やETFを近々購入予定。

海外駐在中にもっと持株会を積み立てていれば

「たられば」の話ですが海外駐在中の3年間は積立金額を増額していたら良かったなと、いまになって思います。

基本的に海外居住者は国内での証券取引ができませんが、制度上国内株式の購入が可能な方法のひとつが、持株会制度を通じた自社株の積立購入

この情報を知ったのは駐在後期だったので、赴任当初から知っていれば、日本の金利の低い普通口座で3年間現金を遊ばせておくことも無かったのにと今になって振り返ります。

当然、逆に損をする可能性もあったのでなんともいえませんが、もし近い将来2度めの海外駐在があるのなら、そのときの自分の運用方針と照らして、自社株の積立金額の増額も検討しようと思います。

人に勧めるか、というのも迷うところです。
上がる株もあれば下がる株も当然あり、しかも自社株の場合はインサイダー取引防止のために即時の売却というのがしづらい。そうなると暴落時の損切りが好きなタイミングでできません

会社が絶対に潰れないという自信があれば別ですが、盲目的に積み立てるのではなく、売却による利益確定という出口を常に頭の隅に置いておく必要があると感じます。

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年2回、ボーナスのたびに家族の年齢と進学などのライフイベントに紐づいた形でシミュレーションをしています。子供が小さいうちが貯めどき、という説を数字で裏付けるのに最適で、今回の売却判断の根拠でもあります。


子供の将来のあるかもしれない選択肢として、アメリカの学費について意識し出したできごと。我が家の資産シミュレーションに当てはめると全く足りないという現実が、資産運用の一つのモチベーションです。

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