なぜだか毎年冬になると、仕事や将来のことをよく考える。
例年なら必ずと言っていいほど転職が頭をよぎり、LinkedInのプロフィールを更新してみたりエージェントと連絡を取ってみたりとちょっとした動きを取っている気がするけれど、不思議と今年はそれが無い。
その理由は自分でもよくわからないけれど、おそらく2021年春から勤め先で役職をつけてもらったことや、年収がようやく社内の平均値に達したことなんかで少し心の安定が増したからじゃないかと思う。
役職がついたと言っても部下はオープンポジションなので部下無しマネージャ。果たしてこれを管理職と呼んで良いのかは不明だけれど、やっぱり平社員の頃よりは予算編成や戦略策定などの経営に関わる機会が増えてきていて、それなりにやりがいは感じている。
現職に留まり転職も考えないならこの冬は美味しいものでも食べてのんびり脳を休めようかと思うところなんだけど、今の勤め先に残るなら残るでやっぱり将来のことを考え始めてしまった。
一定の安定があっても「本当にそれでいいのか、じゃあ次はどうするのが最適か、次善の策は何か」を考えないと不安になってしまう。これはもう、自分はそういう習性の生き物なんだと思うしかない。
なのでここ数週間頭の中をふわふわと漂っている、今後のキャリアについての思考を書き残しておくことにした。
誰の役に立つでもない自分自身向けの内容。下手するとポエムに近いものが出来上がる可能性も大きいのでブログではなくnoteにしようか一瞬迷ったけれど、そんなポエムも後で振り返ればいい記録になりそうなので自分のドメインであるブログにしてみる。
グローバル人材との出会い
勤め先では最近、グローバル人材を外から採ってきてポジションに据える流れが始まってきた。新卒一括採用、生え抜きを昇格させてきた旧来の流れからすると異質だけど、あるべき方向なのかなと思える。
グローバル人材の定義は何か。明確な定義はないけれど、バイリンガル、海外大卒やMBAホルダー、外資系他社でのマネジメント経験者だったり研究開発系ならPhD持ちなどなど、輝かしい経歴の人が続々と入社してくる。
この人たちがいけ好かないエリートだったなら距離をおくんだろうけれど、人間的にも魅力的だったりするものだから非常に困る。自分とは違う世界の人だと思えたら良かったのに、同じ会社で同じ事業のことを考えながら日々リーダーシップや専門知識を見せてくれるものだから、ついつい感化されてしまう。
競争意識ではなく、この人たちと同じ土俵で一緒に戦いたい、認められて肩を並べたいと思わされてしまった。10代20代での積み上げやそもそものマインドセットが違う真のグローバル人材たちに、憧れてしまった。
自分はグローバル人材なのか
その人たちと比べれば自分自身をグローバル人材だなんてとても呼べない。
呼べないんだけれど、自己認識と他者からのそれは往々にして異なることもあるんじゃないかと思い立ってTwtitterでアンケートを取ってみたところ、驚くことに8割の人がグローバル人材認定をしてくれた。回答者の属性は不明ながらも、自己認識とは全く違う方向なのが見て取れる。
自己認識や実際の社会人としての能力が伴っているかどうかはさておき、自分のこれまでの経験は8割の人をそう信じ込ませるだけの経歴になっているんだということが発見だった。胸を張って「自分はグローバル人材です」とは言えないものの、小指くらいは引っかかっていると思って良いのかもしれない。
運良く切符は手に入れた、次はどうする
社会人になってから英語を勉強しなおしたのは努力と言えば努力だけれど、この経歴を作れたのは運が9割と言っていい。
海外部門へ異動できたのは会社が海外市場を強化する波に乗れたからだし、アメリカに駐在できたのは前任者の帰任のタイミングでたまたまちょうどいい位置に自分がいたから。
私立大学文系卒、帰国子女でもなく、留学ももちろん経験がなく、社会人スタート時点でTOEICが400点ちょっとしかなかった元国内営業が良くもまあこんな仕事に。こんな機会を引き寄せることができたのはかなりの幸運なんだろうと改めて思う。
これまでラッキーだったな、で締め括るには年齢的にまだまだ早いしせっかく手に入れたグローバル人材へのステップアップのチャンスを殺してしまうのももったいないので、2022年は学習の年にしようと考えているところ。
具体的にはもう少し動き出してからブログなりTwitterなりに書こうと思うけれど、アンケートで8割の人に対して与えることができた印象を強化して、職場でも同様にグローバル人材のふりをし続けるための学習を。
自称グローバル人材を5年演じてみて、2度目の駐在チャンスを掴むのがベストシナリオ。
自己投資するお金と時間の判断
ブログの別記事で公開している通り、うちは貧乏ではないけれど決して裕福でもない。
だから仕事を2年休んでMBAへ、なんてとても無理な話。自己投資はしたいけれど、子供たちの将来に向けたお金を奪ってしまうほど向こうみずなことはできないし、したくもない。
なので仕事をしながら勉強をする。その分、副業として動かしている不動産の方は現状維持を基本として1年くらいは新規に物件を購入せず現有のアパートの修繕だけに限定する予定。
宅建の取得にも興味はあるにはあるけれど、個人の不動産投資家をやる分には無くても良いし数年遅くなっても何ら問題ないのでキッパリと捨てる判断を(今は)しようと思う。
と、威勢よく言い切ってはみたものの子供のことや本業の重さによって環境は一変してしまうので都度修正が必要だろうとは考えている。とは言え心配していても始まらないので、新年の抱負2022には少し早いけれどお金と時間を自己投資してく所存。
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