夏・冬のボーナス後に資産額を振り返る恒例の記事。2021年夏バージョンです。
我が家の家計管理は自分の担当なので、半年ごとに振り返り妻と共有するのが主目的。なのですが、ブログで公開すると毎回一定の反響をいただく人気企画(?) です。
給与に加えて、不動産投資/アパート経営、そして株式運用は資産状況にどんな影響を与えたのか。
30代、子供2人、日系メーカー会社員のリアルな貯蓄や将来シミュレーションをご覧ください。
へらじか家の資産の前年比較
2021年初めの時点で、資産額は約1500万円でした。
それから1年。2021年夏時点での総資産は約2000万円になりました。
果たしてこれが多いのか少ないのか。
2020年の総務省統計の結果が出ていたのでそちらを引用すると、
二人以上の世帯における2020年平均の1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)※1は1791万円
家計調査年報(貯蓄・負債編)2020年(令和2年) 貯蓄・負債の概要 より
ということなので、平均値をやや上回っているよう。
同調査の世帯主の年齢別で見ると、40歳未満では平均値が708万円ということなので、比較的好成績だと考えられます。
この記事を読むであろう妻にシンプルにメッセージを送ると、
「大丈夫、うちはそれなりに貯蓄できてるっぽいよ!」ということになります。
ちなみに「資産」という意味ではアパート経営のために受けた融資や土地・建物の価値を加味した数値を書くのが妥当ですが、それをやり出すと価値算定が細かくなり、2020年以前との比較もしづらくなるため断念。
土地と建物については資産の計算の外に置き、得られるキャッシュフローだけを追うことにしています。
(なので、大規模修繕なんかをやると一時的にガクッと減ります)
前年からの増加の主な理由は以下です。
- アパート経営が概ね好調であること
- 株式と暗号資産の一部利益確定をしたこと
- コロナ禍で出費が減ったこと
アパート経営(不動産投資)に関しては4月までずっと満室経営が続きキャッシュフローの増加に大きく寄与しました。
空室は5月から募集をかけ、つい先日、9月後半からの入居が確定したので満室復帰は目前。
まだ初期投資を回収している段階なので純粋な利益が出ているわけではありませんが、給与と合わせて考えると月に2回銀行の残高が増えていくので心強いです。
株式と暗号資産(仮想通貨)については一部を利益確定したのでプラス。
言わずもがな課税対象なのでこの額が丸々残るわけではありませんが、キャッシュフローベースでは一時的に増加に寄与しました。
資産の構成比 (リスクvs無リスク)
棚卸しの結果、約55%が預貯金など無リスク資産。グラフ中では青で示しています。
年初は無リスク資産 (青) が60%以上でしたが、自分の一般NISAと子供2人のジュニアNISA口座へ春にごそっと移したので、グラフの黄色の割合が増えています。
数年前に資産運用を始めようと思い立ったものの、当時は海外駐在期間なので日本の口座のお金を動かせず、思うように運用できなかった過去があります。
その時期と比べると運用=リスク資産に仕向ける割合を増やすことができています。
生活防衛資金の考え方をするならもう少し黄色(リスク資産) を厚めにするのも正解な気がしますが、手持ちの現金が少ないと不動産投資において金融機関から「自己資金が少ない」という見られ方をするので、バランスは悩ましいところ。
当面はこの50:50くらいを維持してみます。
ちなみに株式運用のスタイルとしては、NISA・ジュニアNISA枠で投信を積み立て購入しつつ、狙った個別株 (主に高配当株) が割安になったときに買う方法。
特に面白みはないスタイルなので、話題にするのは株主優待をもらった時くらいです。
今後30年の資産シミュレーション
保有資産の棚卸しが終わったので、未来に向けたシミュレーションを行いました。
計算にあたっては以下の仮定をおいています。
- 収入はへらじかの1馬力、賃金上昇率毎年1.5%
- 転職せず現職を継続する想定
- 家は福利厚生扱いの賃貸(退去まで残り7年)
- 毎年、総資産額の1%の配当を得る
- 保有しているアパートは完済するまで保有
今後の支出で大きいのは家と教育関係。
前回(2021年1月)の記事では住居について、購入の場合や賃貸の場合それぞれシミュレーションしました。
今回は教育費について、色々パターンを見てみます。
ベース:小中高が公立、大学は私立文系
このケースは前回(半年前)にシミュレーションしたので、再掲。
黄色い棒グラフ(縦軸左)は単年度の収支を、
青い折れ線グラフ(縦軸右)は総資産の推移を表しています。
(以下グラフは全て 単位:万円)
家については社宅扱い(自己負担数万円)の期間満了後、100%自己負担で同じ家に住むことを想定。
2032年から2036年あたり、大学進学時には単年度収支がマイナスにはなりますが、それまでの蓄えで生きていけるなというのがわかります。
「じゃあ、子供が中高から私立に行ったり、留学したり、大学院に行ったらどうなるの??」というのが今回のポイント。次でシミュレーションしてみます。
ケース1:中高から私立 → 私立文系
上の試算では中高とも公立校なので、3年間で140万円ほどの費用を見込んでいました。
6年間トータルで280万円ほど。
文科省の調査によると、中高ともに私立にした場合6年間の合計で約720万円になるとのこと。
しかもこの場合、中学受験というイベントがあるので塾の費用がかかる可能性も。
小学生の間にかかるであろう塾費用 総額300万円、というのも計算に加えることにします。
(この金額が高いとか安いとか必要性が〜という議論もあるのですが、あくまでシミュレーションとしてシンプルに)
これらを加味して再計算したのが以下のグラフ。(子供2人分)
2027年から2038年まで、単年度の収支は赤字という結果に。
5−6年先にこんな未来が訪れると思うと、中学受験って恐ろしいですね。
ただ、我が家は今のところ中学受験を考えていません。
ためしにやってみたらどうなるんだろうね、という夫婦間の雑談を数字に落とし込んでみた結果です。
どちらかというと本命は次。中高は公立で、理系+大学院まで行くパターン。
ケース2:中高は公立 → 私立理系&大学院
現時点では子供が文系とか理系とか全く見えてませんが、グローバルで生き残りやすいのは英語のできる理系だろうと、少ない自分の経験から思っている次第。
なので子供の意向はまだまだわかりませんが、勝手にこのルートで資産のシミュレーションをしてみました。
中高が公立なのは、単に両親(つまり自分と妻) がそうだからで、果たして東京でこれが通じるのかはまだよく分かってません。
結果はこちら。
家計が単年度で赤字になるのは2033年。
先程の2027年というパターンよりも先送りできているので、総資産額が瞬間的に4000万円にタッチしていて、なんだか若干ポジティブな印象。
この間に不動産投資の2棟目、3棟目を仕込めるので、こっちの方が都合がいいかもしれません。
もちろんその後、2033〜2038年は2人の子供がそれぞれ6年間の学費を払うのでマイナスになります。
が、退職時の資産額は約5000万円と、先ほどの「中高私立」パターンとほぼ同じ結果に。
中高の環境にお金をかけるか、最終学歴や専門性にお金をかけるか。
本人の希望が出てくる年頃になるまで、親としてはどう転んでも良いように備えたいところです。
なお、試算の上では、大学や院にかかる費用を以下のように見積もっています。
- 私立文系4年間・・・700万円
- 私立理系6年間・・・1500万円
これもピンキリですし、国公立に入る可能性もあるのですが、親としてできるのは資金の準備だけだろうと、少し余裕を持って見積もっているつもり。
読んで、おかしいなと感じた方はぜひコメントください。
ケース3:留学を絡めた場合(次回以降の宿題)
上の2つに加えて、子供たちには留学の経験をさせたいなと考えています。
自分は留学経験はなく、駐在で初めての海外生活を味わったので、似たような環境を与えられたらなあと。
が、これは学費以上にピンキリというか費用もまちまちなので、うまくまとめ切れていません。
次回以降の宿題にしたいと思います。
あとがき
この記事をアップすると毎回、しっかりしているなあとか、計画性があるなあと言われるのですがむしろ逆で、自分も妻もその時々しか見ていないタイプです。
資産運用や子供の進路についてもその時々で決めてしまうので、その結果どうなるかを熟慮しないこともしばしば。
だからこそ、せめて先読みできるお金の話だけは、たまに立ち止まって未来予想してみようと考えて書き残してます。
大きな資産では無い。けれど貯蓄が無いわけでもない。
そんな一つの事例として、ご自身と比べるなり、ツッコミを入れていただくなどして話題提供になれば幸いです。
関連記事です。
半年前のシミュレーションでは、賃貸vsマイホームの比較を自身の環境でやってみました。
どちらも大きく変わらない、というよくある結果にはなるものの、先を見通しておくのは意味がありそうです。
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